先日、4月にリニューアルオープンした東京都美術館へ行ってきました。
外観はあまり変わっていないような気がしますが、中はけっこう綺麗になったような感じが。↓この写真の左側はものすごい人でいっぱいです。
↑東京都美術館は現在、「マウリッツハイス美術館展」が開催中でして、ものすごいフェルメールな行列ができていたのですが(入るまでに50分待ちらしい)この日の目的は地下3階でやっている「生きるための家展」
大学院など教育機関に籍がある人、もしくは卒業して5年以内の建築に携わっている比較的若い方々を対象にコンペ形式で一般公募したという企画展です。
「生きるための家」とついていますが、あくまでコンペなので現実的には難しいかと思われるものが当たり前でして、コンセプトが重視です。
家族の生きるための家-大柱と屋根のつくる、住むための濃度- by 山田紗子 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 License.
↑これは最優秀賞の作品。最優秀賞に限って原寸大模型が展示してあります。
展示室内は写真撮影も可能で、クリエイティブコモンズの表示をつければブログにものっけてよいとのこと。(たぶん表示の仕方はこれであっていると思うのだが・・)
大黒柱が何本も立っているところと、人間が暮らしやすい濃度を考えて作られたとのことですが・・。個人的にはものすごく視界が遮られているような感じがします。
↑これは1/20の模型のほう。模型でみるとなんだかパビリオンみたいです。
個人的にいいなと思った作品をいくつか・・。
階段でつくる家 by sky|studio kikuchi yamamoto is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 License.
↑これは藤本賞という賞を受賞した作品です。建築模型ぽくないところと、段ボールなのに造形的にカッコいいと思いました。
吹き抜けのある共同生活 by 竹田和行 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 License.
↑これは小嶋賞という賞を受賞した作品。
こういった縦にのびた作品は他にもありましたが、造形的には一番これが気に入りました。
一本の大きな木の中に彫りながら棲む by 坂本尚朗 村口勇太 辺見英俊 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 License.
↑これは西沢立衛賞を受賞した作品。
これが実現したらものすごく面白いだろうに・・。とおもった作品。
はがされた家 by 岩本友佑 松本晃一 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 License.
↑これもすごく面白いなと思った作品。ちょっと開放的すぎるかもしれませんが。。
家具を纏う家 by 西島要 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 License.
四方を棚に囲まれた家はよく「建もの探訪」みたいなテレビ番組で見ましたが、ここまで思いきって囲まれるとすごいです。
「建もの探訪」とか「ビフォーアフター」といった番組は正直、嫌気がさして見なくなってしまいましたが、今回の展示なんかを見ると建築の発想は限りなくて面白いものだと思った次第。実際に建てるのと、こういったコンペは全く別物ですしねーー。
しかし・・今回の展示は模型だけでなくプレゼンボードもあったのですが、、もう少しプレゼンボードというか絵や説明も頑張ってほしい感じです。。
マウリッツハイス美術館展は17日までらしいのですが、生きるための家展はなぜか30日まで。(月曜日、18日は休み。17日は開館)フェルメールな行列を横目に東京都美術館をあとにします。
上野たびは続く。。。