再び渋谷へ行ってきました。
今回の目的はBunkamuraで開催中の「アントニオ・ロペス展」。
現代スペイン美術を代表するアーティストらしいのですが、これまで日本であまり紹介されることがなかったらしく、展覧会としては初らしいです。
ファッションイラストレーターのアントニオ・ロペスとは別人です。(こちらはエイズで他界されてしまっています。)
当初はあまり行くつもりがなかったのですけど、なんとなくワイエスに似ているなーと思ったのと、他の方のブログなどで、すこぶる評判がよいので、やっと重い腰をあげた次第。Bunkamuraでは16日までですが、長崎と岩手へ巡回するそうです。
アントニオ・ロペスはまだ活躍中の画家ですが、「未完」とされている絵もちらほら。また、娘や孫を題材にした絵や彫刻などもあります。デッサン力というか、遠近法もちゃんとしていて、それほど手を加えていない素描も、きちんと立体的に見えるところがすごいなーと。。
彼はそれほど裕福な家に生まれた訳ではなかったらしいのですが、伯父さん?が才能を見極めて美術系の学校へ通わせてくれたらしいです。
↑購入したポストカード。
右上の風景画は「グラン・ビア」という作品で、マドリードの風景画らしいのですが、左端のビルについているデジタル時計は6時30分を表示していまして・・ロペス本人が7年間、夏の間、毎日のように早朝、イーゼルを立てて写生して描いたのだそう。
左上の冷蔵庫の絵なんかも、背景というか余白が多いような気もしますが、ただ白いだけではなく・・その時の壁というか、情景が描かれているのだと思います。
図録は購入しなかったのですが、いろいろ本が出版されているもよう。
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 2013/07/01
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- 作者: 木下亮
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/03/22
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↑Bunkamuraのウインドー。
そこそこ会場内は混んでいましたが、並ぶほどでもなかったです。
作品保護のためか、室内の温度は低めでして毛布を借りることができます。
音声ガイドは某女優さんが担当していたので借りるのをやめてしまいました。・・その女優さんが嫌いという訳ではないのですが、やはり朗読のプロにやってほしいものです。。
ロペス展はここまで。。