たびのきろく

カバ好き人間のたびのきろく。

日暮里たび 朝倉彫塑館

先週、ちょっと出かけたので日暮里に寄りました。

日暮里駅で乗り換えることはあっても、降りてみたのは初めてかも・・。

繊維問屋街があることで有名な街ですが、布に用事はなかったしなー。

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↑日暮里で降りた目的は台東区立・朝倉彫塑館

名前の通り、彫刻家・朝倉文夫のアトリエ兼住居だったところです。黒い壁はコールタール塗り。鉄筋コンクリートと数寄屋造りが調和している不思議な建物です。

ずっと行ってみたかったのですが、ここ4年ほど耐震・修復工事で休館中でして、昨年の秋にリニューアルオープンしました。

再開したばかりだと混んでいるかも、と思ったのと、月・金曜日と年末年始が休館という、わりと変則的な感じだったので、なかなか時間が合わず今になってしまった次第。

朝倉文夫早稲田大学の現・大隈重信像を造ったことでも有名。

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天王寺玄関

基本的に館内と中庭の撮影は不可。入る際には靴を脱がなければいけません。建物が痛まないよう、スリッパを履くのも不可で、素足も不可。

修復工事の後ということで、けっこう綺麗になってしまっているのかと心配したのですが、床や壁など、わりと味わいのあるまま残っています。

個人的にはやはり地下ピット(部分的に床が上下に動く・大きな像を作る時などに使用)のあるアトリエと、囲うように本棚が設置してある書斎が魅力的でした。

朝倉文夫の彫刻作品はもちろん、油壺や根付が展示してあるケースがあったり、おそらく堆朱のテーブル(けっこう高価なはず)なんかも、さりげなく置いてあります。

この建物はかなり増改築を施し、朝倉文夫は最終的に旧アトリエを除くほとんどの部分を昔の建物の姿になるように新築したとか。しかし・・玄関だけでも確認しただけで2つ、図面をみると(未公開の部分を含めて)トイレが3つくらいあるように見えます。。単なるアトリエとしてでなく、「彫塑塾」としても使っていたようですが。

 

屋上庭園は撮影可。昭和30年代の建物のためバリアフリーには対応していないそうで、エレベーターなどもちろん無く、外階段で屋上へ。

ちょっと曇っていまして、うっすらですがスカイツリーも見えました。

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↑下を覗き込んでいるかのような像?と思いきや「砲丸」という作品名でして、目線はまっすぐ前を向いています。

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↑こちらもギリギリに設置してある胸像。

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庭園とはいえ、花がちらほら咲いている程度。

当時は菜園だったらしいです。

周囲にいた人々が各々、口にするのは「昔は周りに、こんな高いビルとかは無かったんだろうねえ・・」ということ。

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オリーブの木が印象的。根っこはどうなっているのだろう??

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↑屋上から朝陽の間のテラスを撮影。手すりがとてもかわいらしい。。

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↑屋上から中庭。中庭も建物内からは撮影不可だったのですが、大きな鯉が泳ぐ池がありまして、けっこう凄いです。中庭も復元するのに大変だったとか。

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↑蘭の間に展示してあった猫のポストカードと入館券。

松濤美術館のネコ展にも朝倉作品の猫が展示してあったなーと思いつつ。

朝倉文夫は、十数匹の猫を飼っていたそうです。入館券の犬もおそらく飼っていたのだろうか・・。

他にネコトートバックや封筒、朝倉彫塑館の本なんかも売っていました。

近くにはネコグッズのお店や、昭和っぽい飲み屋が集まっている一角や、たいやき屋なんかもあり・・時間があれば寄りたかった。。

 

ちなみに朝倉文夫記念館(なんと清家清・設計)というのも大分県に存在するそうです。別府よりかなり南なので、ちょっと遠いですが。

 

本日はここまで。