先週末、本当は古河庭園へ薔薇を観に行こうかと思っていました。
しかし・・ライトアップの影響もあってか、ものすごく混んでいるとの情報が。しかも建物の中を見学するには予約が必要とのこと。
↑すごく立派な門構えだけが見えます。
いろいろ考えた挙句、前から行きたかった鳩山会館へ。本当は昨年、行こうかと思っていたら鳩山家が喪中とのことで休館中でした。そうでなくとも毎週月曜日と、毎年1月と2月、7月と8月は閉館なんだとか。
有楽町線の江戸川橋駅を下車し、音羽通りを歩くこと10分弱。住所としては東京都文京区です。Google マップで検索すると何故か裏口に着いてしまいます。(裏口からの入場は不可)
建物は曲がりくねった坂を登ったところにありまして、隣接して高層マンションが建っていますが、鳩山家からの眺めにはあまり影響なさそうです。。雪が降ったら新聞を取りに行くのも大変そうな感じ。
入館料は500円。展示室以外は写真撮影も可。
↑食堂だったところ。
館内の紙コップ自動販売機で買える飲み物以外は飲食不可です。
第1応接室では短時間ではありますが、鳩山会館についてのビデオを観ることができます。
↑おそらく昭和50年代始めのソニーのテレビ。家具調?
↑ところどころステンドグラスが施された館内。
この建物の設計は先日自分も行った、明治生命館も手掛けた岡田信一郎。鳩山一郎氏の友達だったそうです。
完成したのは大正13年。鳩山家は明治24年から音羽には住んでいたそう。
この建物は一郎氏が建てたもので、孫である元首相の由紀夫氏と弟の邦夫氏もこの家で育っています。
↑係員さんが影が面白いと勧めてくれた照明。
ここはNHKの今やっている朝ドラのロケ地だとか。全く見たことないですが。。
2階の寝室だった場所は壁を取り払ってホールに。1995年の大規模修復工事により、だいぶ変わってしまったみたいです。
和室や書斎などは一郎氏、威一郎氏(一郎氏の息子)、薫氏(一郎氏の妻)の記念室になっています。
庭に咲く薔薇は一郎氏が好きな花だったとか。アーチのある庭、しかも薔薇がからんでいる状態というのを観たのはかなり久しぶり。
ここのバラ花壇を設計したのは鈴木省三さん。とどろきばらえん(1974年閉園・東京都世田谷区)を作ったり、谷津遊園(1982年閉園・習志野市)のバラ園も設計した方。とどろきばらえん、ちょっと行ってみたかった。。
ちょっとしおれた薔薇もあったので、見頃としてはもうすぐ終わりなのかもしれません。秋の薔薇や紅葉も美しいようです。
↑鳩山一郎氏の像と池。
↑鳩山和夫・春子夫妻(一郎氏の両親)の像。鯉が泳いでいる池を見ているかのように建ってます。朝倉文夫の作品。
そういえば朝倉彫塑館にも当時の関取や歌舞伎役者など有名人の像がいくつか展示してあったっけ。
建物や池などに鳩はもちろん、木菟や鹿の装飾が施されています。
↑もらったパンフレットと購入したポストカード(1枚100円)など。
おまけ
鳩山会館は講談社がある護国寺駅と江戸川橋駅の中間にありまして、講談社の野間記念館(初代社長・野間清治氏の美術品コレクションを展示)とか寄ってみようかとも思ったのですが、歩き疲れたのでこのまま帰ることに。
江戸川橋駅の近くの川は神田川。しかし、この川は昭和40年くらいまで江戸川と呼ばれていたとかで、駅名はそこからきていると思われます。ここは川に沿って公園(江戸川公園)になっていまして、春先は桜が綺麗らしい。。
↑これは江戸川公園に佇む、 大井玄洞(おおい・げんどう)の像。
この銅像は昭和3年(1928年)に建てられた、と書いてあったけど本当だろうか・・。それにしては新しいような。
本日はここまで。