今年になって初めて展覧会らしきものを観に行きました。
この日の目的は、東京国立近代美術館にて開催中の「高松次郎ミステリーズ」。
正直なところ、自分は高松次郎という人をよく知りませんで・・。
1960年代に、赤瀬川原平さんらと共にハイレッド・センターという芸術家集団を作り、パフォーマンス的な活動をしていたそうです。昨年末に千葉市美術館にて赤瀬川さんの展示を観ていたので、興味があった次第。
↑これは出口付近にあった高松次郎の写真パネルです。
銀座に今でもあるカリオカビル(当時、建設中)の前に立っているところ。
↑サングラスが設置してありまして・・これをかけてパネルの前に立ち、撮影してもよいことになっています。
展示室内で唯一、撮影してもよいことになっていたのが「影ラボ」というコーナー。
↑光の当て方によって、影が2つになったり・・。
↑光源に近いほど、影が大きくなるという仕組みが解る装置。
テレビの仮装大賞とかで、この原理を利用した作品があったような記憶が。
その他、形式にとらわれない作品が数多くありました。影ラボといい、遠近法がおかしいテーブルと椅子や、写真を撮影した写真、紐がからまったオブジェなど・・。赤瀬川さんもいろいろなことを手掛けていたけれども、高松次郎もけっこう幅広く、デザインとか物の原理らしきことを追求していったような感じがしました。
高松次郎は平成10年に亡くなっています。晩年は東京・三鷹市にアトリエを構えていたそうです。そのアトリエも2012年に取り壊されたとかで、写真が展示されていました。
この展覧会は3月1日まで。4月から国立国際美術館(大阪)でも高松次郎の展覧会があるそうです。ちょっと遠い。。
↑もらったパンフレットなど。
「週刊 読書人」という新聞はミュージアムショップにて購入。主にトマソンやカメラのこと、ニラハウス(赤瀬川さんの自宅)について仲間が語っています。
↑PCの前に立てて撮影。表紙の絵は南伸坊さんが描いたもの。若いころの赤瀬川さんかと思われます。
↑別の本屋でこの雑誌も買いました。こちらは赤瀬川さんの漫画家としての活動について特集されたものです。だいたい読みましたが・・けっこうシュールな漫画。
その他、赤瀬川さんの仲間や、影響をうけた人たちが寄稿されています。
そういえば12月はじめから年末くらいにかけて、赤瀬川さんに関するテレビ番組(Eテレ「知るを楽しむ」の再放送やNHK「耳をすませば」等)が放送されていました。出来ればそれらの番組や、本を読んでから千葉市美術館の展示を観たかった・・。
高松次郎の展示を観た後、MOMATという所蔵作品展もちょっと覗きました。
基本的には写真撮影も可。↑佐伯祐三の絵だけ撮影しました。
おまけ
今年初めて観たサギ。
鶴でなくても縁起が良いような気がする・・。
本日はここまで。