降りしきる雨のなか・・練馬区立美術館まで行ってきました。
西武池袋線に乗り、中村橋という駅で下車。
歩いてすぐの場所にあります。
↑緑くま?
美術館がある建物の庭というか敷地は「美術の森緑地」というらしく・・。
カラフルな動物たちのオブジェであふれていたり・・。
↑カエルだけは雨が降っていても大丈夫そうに見えます。。
↑衝撃的だったのはこの馬。
何故か首までが草に覆われており、足が大根だったりします。
練馬大根がその昔、有名だったかな?と思いつつ。
気を取り直して美術館へ。
建物の2・3階が美術館で、1階は図書館のようです。
リニューアル工事を終えたばかりなのだそう。
この日の目的は小林清親展。
今年で没後100年。「東京名所図」で有名です。
3月ぐらいまで静岡で開催していた展覧会がやっと東京にやってきました。
ちょっと川瀬巴水に似ているかなと思っていたのですが・・全体的に色は暗め。
銅板画や水彩画を意識し「光線画」という新しい木版画を世に送り出した画家なのだそうです。
版画のほか肉筆画、新聞に描かれているような風刺画もあったり。
↑左のカードは「新橋ステンション」。
テレビでもやっていましたが、昔の新橋駅を描いたもの。
昔の新橋駅はパナソニック汐留ミュージアムの隣に旧新橋停車場として再現されています。
自分も以前行ったことがあり、当時の情景が目に浮かぶような・・。
左上は「猫と提灯」。この版画は版木や刷る際のプロセスも展示されていたので非常にわかりやすかったです。
個人的に印象深かったのは「海運橋(第一銀行雪中)」という作品。
※海運橋は今の日本橋1丁目と茅場町の間にかかっていた橋。現在はガード下に石柱のみ残っているそうです。今度行ってみよう・・。
↑※イラストはイメージです。こんな感じの版画でした。
手前の女性がさしている番傘は、画家・岸田劉生の父である吟香が銀座で目薬を販売していた店のものとかで・・・時代を感じます。
↑そういえば世田谷美術館で観た「岸田吟香・劉生・麗子」という企画展で目薬の広告があったな・・。
↑この本が図録として販売されていました。
この展覧会は5月17日まで。リストによるとかなり展示替えがあるもよう。
小林清親展のほか、奥の小さな部屋で野見山暁治の作品も展示していました。昨年だったか、テレビにも出演していた野見山氏は確かもう95歳くらい。現在も活躍中の画家です。長年、練馬区にアトリエを構えているとか。
美術館をあとにしまして・・。
練馬というのは暖かいのか・・しだれ桜はかなり葉桜になりかけていました。
それにしても西武池袋線というのはヤヤコシイ・・というか、うっかりすると横浜中華街まで行く電車や、有楽町線につながる電車があったりします。行きも池袋駅から中村橋へ行くにはどれに乗ってもよいという訳ではなく、気がつけば豊島園行きだった、なんていうことも。。
↑池袋駅でも「大関ヶ原展」(江戸東京博物館で開催中)推しなのか・・。
おまけ
↑ヤエヤマブキ?かと思われる花。帰り際に撮影。
↑これは本日(月曜日)の近所の土手の桜。
すでに葉桜なりかけの木も見かけるなか・・ソメイヨシノとは種類が違うのかもしれません。
気象用語では8割の花が咲くと「満開」というそうですが、本当の意味での「満開」だなと思ったり。
本日はここまで。