連休中のこと。
東京ステーションギャラリーで20日まで開催していた「鴨居玲展 踊り候え」を観てきました。東京での会期は終了しましたが、函館(26日〜)、石川、伊丹へ巡回します。
この日は会期末ということもあってか、東京ステーションギャラリーにしては?かなりの混みよう・・。皆さん静かに、真剣に見入っていました。
自分はこの展覧会、BSの番組で特集していたのを見ており・・ある意味お腹いっぱい。しかし実物を観ておこうかなと思い直し、出かけた次第。
鴨居玲は石川県出身で、1985年に57歳で亡くなっています。
パッと見、暗めの絵が多いです。教会など描いた作品もありますが、ほとんどが人物画。
単に気味が悪いのではなく、何か強く訴えるものがあります。
観ておいてよかった。
転居と自殺未遂を繰り返した人生。
そんなに悩んだり苦しんだりしなくても良かったのにと思いますが、簡単な言葉では片づけられなかったはず・・。
個人的には最後のほうの素描コーナーが好きでした。
黒だまりというか、劇的に描けばよいというものではない、というのがわかる・・。
他に遺作となった絵と、そのキャンバスがのっていたイーゼル、パレット、絵の具の展示なんかもありました。
パレットは笠間日動美術館の所蔵品(確か有名な画家のパレットコレクションで有名なところです。一度行ってみたい・・)。
↓ちなみに鴨居玲のお姉さんは鴨居羊子という、下着デザイナーだった人物。
お姉さんが司馬遼太郎と知り合いだった関係で、大阪で個展を開催することができた、とテレビで言っていました。その翌年の安井賞受賞にもつながります。
※安井賞は既にもうないです。
↓これも購入したカード。
右のグリーン調の絵(実物はもう少し青かった)はチマチョゴリを着た女性が「アリラン」を歌っているところだそうです。亡くなった韓国人の友人へ向けて描かれた絵。
自分は学生のころ、なぜか音楽を履修しており(音楽を聴くだけの授業)単位をもらうため、試験の代わりに教授が主催する音楽会へ出かけたことがありました。
ステージ上では年配の女性がアリランを熱唱していたような記憶が・・。
詳しくは覚えていませんが・・・戦争とか祖国に関する音楽会だったのかもしれないです。
※富山栄美子・撮影。鴨居玲と長年一緒に暮らした女性のようです。
↑鴨居玲自身のカードも。
子供がいなかったので犬をとても可愛がっていたとか。
東京ステーションギャラリーのレンガ調の壁が鴨居玲の作品と、とても調和していました。しかし・・・どんな作品展でも同じ壁というのは些か問題なのかも。
チラシも会期末ということで残りが少ないらしく、申し出ないと貰えませんでした。チケットも既に無く、館内案内図しかもらえず。
東京ステーションギャラリーをあとにしまして、丸ノ内南口にあるKITTEと東京中央郵便局に寄りました。
新しくなってもう3年、ということで記念にもらったノートと、購入したポストカード。何故かカードは2周年の時のもの。
↑これは南口改札付近にあった、古めかしい丸型ポスト。
リスが描かれているだけあって、くるみクッキー。
友人おすすめの品。計算上、1つ150円。
100円玉より少し大きいくらいのサイズです。美味しいけど味はややうすめ。
ちょっとコストパフォーマンスが悪いような。。
個人的には運動会の飴食い競走で使うやつ?と思ってしまった。
本店は代々木上原にあります。
おまけ
この黄緑色の実は何だろう?アケビ?
※どうやらカリンの実のようです。ありがとうございました。
すでにヒマワリは畑と化していまして・・。
この日の帰り道、急に雨が。
霧雨ではなかったですが濡れてみました(暑かったので)。
本日はここまで。