先週末のこと。
小雨降るなか、東京都墨田区に移転&リニューアルオープンした、たばこと塩の博物館へ行ってきました。
押上駅からのほうが近いらしいのですが、この日は錦糸町駅で下車し、スカイツリーの方向へ歩くこと15分くらい。JT関係の工場の向かい側にあります。
この博物館、その名の通りJTが運営していまして、2013年までは渋谷(公園通りのほう)にありました。勤務先が渋谷にあったころ、1回くらい行ったような記憶が。ステップフロアで、狭かったイメージしかありません。
新しくなった建物のロビーには渋谷時代の模型がありました。
入館料は100円(安い!!)。企業として社会貢献?ということでしょうか。
現在、特別展示室では「浮世絵と喫煙具~世界に誇るジャパンアート~」展が開催中(12月13日まで)。
喫煙具が描かれている鈴木春信や写楽、喜多川歌麿、歌川豊国などの浮世絵と、八代目桂文楽が収集していたという喫煙具(きせる・たばこ盆・たばこ入れなど)のコレクションが展示。喫煙具といっても、たばこ盆なんかは雛人形セットにある道具にしか見えず・・。ある意味、工芸品のような感じです。
個人的には最後のほうにあった井上安治の「銀座商店夜景」という絵が浮世絵らしからぬ感じで好きでした。
2階は特別展示室と塩の常設展示室、3階は煙草関係の常設展示室になっています。
塩も煙草も展示室内には映像を観るボタンがいくつもあり・・全てを観たら一日かかるのではないかと思うくらい。また、塩が入ったケースを画面の上に置くと産地などの情報がでてくる装置があったり、かなりハイテク・・。
※イラストはイメージです。
中学生のころ、先生が「塩というのは今や海水ではない。今や工場で出来るもんだ」と豪語していましたが・・・この展示室を見学すると、
●工場で出来上がるものではあるが、基本的には海水がもと。
●フィルターを通したり、透析みたいなことをして分離する。
●石川県など、昔ながらの製法で塩を作っているところもかなりある。
・・・ということがわかります。
煙草の展示室は様々な喫煙具はもちろんのこと、パッケージの変遷や、
↓昔ながらのタバコ店が再現されていたり・・なかなか懐かしいです。
黄緑の自動販売機は10年くらい前まで現役だったそうです。
(タスポ非対応の、この類の販売機はお役御免になってしまったのだろうか?)
業平(なりひら)というのは博物館周辺の地名。
※CABINも含め、今やタバコは200円では買えないはず。
赤電話やテレビは演出な感じがしますが・・こういったタバコ店、まだけっこう存在するような気も。
最後に1階のミュージアムショップへ。
↑購入したポストカード。
鈴木春信(左)、写楽(中央)の絵と明治時代のタバコポスター(右)です。
「ピーコック」というタバコは村井兄弟商会という会社が作っていたそうで、煙草工場だった建物は京都に2009年ころまで残っていたとか。
↑新聞はもらったもの。「たばこ&としお」は博物館のオリジナルキャラクターらしい。
右は煙草ではなく、レジ横にあったタバコ鉛筆(50円)です。
もちろん、本物のタバコや普通の食卓塩、外国の塩なんかも販売。
この博物館、社会科見学みたいな感じでしたが大人でも十分楽しめるところでした。
場所が悪いのか、来館者は少なく・・ちょっと勿体ない。
この日は買い物をしてから帰路に。
おまけ
最近買った本。
鳥取の美術館へ行ったばかりということもあり・・目についたので買ってしまった。
本日はここまで。