たびのきろく

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目黒区美術館 没後40年 高島野十郎展-光と闇、魂の軌跡-

先週末のこと。

6月5日で終わってしまいますが、目黒区美術館で開催中の「高島野十郎 光と闇、魂の軌跡」を観にいってきました。

なんとなく、高野十郎かと思っていた・・・。

目黒区美術館で野十郎作品を紹介するのは28年ぶり、と貰ったパンフレットに書いてありました。

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高島野十郎は東大を主席で卒業したのに画家の道へ進み、会派や団体に所属することもなかったそうです。

直接の関係は不明だそうですが、岸田劉生とほぼ同年代で、影響をうけた可能性が高いとか。個人的にはあまり作風が似ているとは思えず。。

 

年表を見ると、福岡生まれ。

40〜42歳くらいの時、アメリカやヨーロッパへ行っていたこともありますが、

45歳で上京。青山に居住。→東京オリンピックのために千葉県柏市に引っ越し。→宅地造成のため立ち退きを求められ、千葉県館山市にアトリエを作ったものの、井戸水が飲めないと解り入居せず。→千葉県柏市の別の場所に引っ越し。→最後の2ヶ月は千葉県野田市の老人ホームで過ごす。

・・・といった感じの人生だったらしいです。

また、よく旅に出ていたそう。東北(とくに山形)がお気に入りだったとか。

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中学生のころの作品も展示されており・・なかなか上手いのですが、形が強調されすぎているような。風景画の岩や、静物画の布なんかはシワというか凹凸を意識しすぎているというか・・・。イーゼルが傾いていたのか、何枚かは器が傾いてみえる静物画もあり。正直なところ「なるほどーー」とは思えない感じの作風です。

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 ※イラストはイメージです。修復についてのパネルも。

印象的だったのは「雨 法隆寺」という絵。

所有者の家から盗まれ、行方不明。→3年ぐらいしてから縁の下で発見。カビがひどかったが修復される。→その後、所有者の家が火事になるが持ち出される。→再び修復される。

・・といった感じで災難まみれの作品です。

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↑購入したポストカードともらったパンフレットなど。

右側のカードみたいな蝋燭の絵が何枚かありました。

特設のミュージアムショップではこの蝋燭の絵にちなんで蝋燭立てや缶に入った飴なんかも売っていたり。

この展覧会は目黒のあと、足利にも巡回するそうです。

もやもやしたまま、美術館をあとに。

 

 

 ところでこの美術館、区のものだけあって他の施設(区民センターやテニスコート、プールなど)とひしめきあうように建っています。

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↑かなり苔がついた休憩所?

周りには「被爆2世」だという木も植わっており・・謎です。

 

不思議な物体を発見。

よく見ると、どうやらここは子ども用プールらしい。

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↑おそらくカエル?なのかも。

壁に描いてある星もかなり微妙な感じ・・。

 

↓これは目黒川の近くで見つけた植物。

オリーブから生えているように見えるが・・オリーブなのか、他の植物なのか、いまいち解らず。

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※追記 コメントいただきました。ユーフォルビアのようです。

ありがとうございました。

 

 

中目黒には何回か来たことがあっても目黒で下車したのは初めて。

芸能人が通う高校があったり、反対側には国立科学博物館自然教育園もあるらしい・・

この日はちょっと遅くなってしまったので、このまま帰路に。

 

 

おまけ

近所で見つけた、うなだれ気味?のカシワバアジサイ

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鎌倉とかは混むけど、またアジサイ散策に出かけたいものです。

 

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これも近所で見つけたタチアオイ。携帯で撮影。

これが咲くと、もうすぐ梅雨・・という噂も。

 

本日はここまで。