たびのきろく

カバ好き人間のたびのきろく。

東京都庭園美術館 並河靖之展&藤沢周平展

週末のこと。

東京都庭園美術館にて始まった「並河靖之 七宝 明治七宝の誘惑 透明な黒の感性」展へ行ってきました。

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12月に京都へ行った際、並河靖之の記念館へ寄ろうかとも思ったのですが、1月から東京で展覧会があると知り、見送った次第。

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この美術館、本館は旧朝香宮。1933年から1947年まで朝香宮家の方々が住まわれ、その後1954年までは首相公邸として、1955年から1974年までは迎賓館のような役割となり、美術館になったのは1983年のことだそう。

2014年の秋くらいまで数年間、改修工事で閉館していましたが、この展覧会が終了した後、再びエレベーター工事のため秋くらいまで休館するとか・・。

何故2014年までに工事しなかったのだろう?

 

この美術館で展覧会をするというのは並河靖之が一時、宮家に使えていたから?なんてことを思いつつ・・

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↑これは新館。

展示は本館と新館に分かれていまして、本館では一つの部屋に数点、ガラスケースに入った七宝作品などが展示されています。

正直なところ、七宝作品と洋風な建物が合っていないような気が・・。

建物と七宝作品、どちらを見たらよいのか、目移りするというか。

新館はわりと無機質な広い展示室だったので、作品鑑賞に集中できました。

やはり京都の記念館へ行きたくなってしまった。

 

七宝作品の図案は並河靖之ではなく中原哲泉・作との説明が。

並河作品の下絵を手掛けていた絵師として有名なのだそう。

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※イラストはイメージです。

下絵は花瓶を真横から見たままに描くのではなく、絵柄のみ展開図のようにして描くのが通常のようです。

 

個人的には花瓶よりも煙草入れなど、小物の作品のほうが好み。

もらった賞状が何枚も貼ってある屏風も面白かったです。

初期の並河作品はなんとなく曇っているような感じだなーと思っていたら、七宝製作の契約を破棄されたことがあり、その後奮起して高い技術を身につけたのだとか。

並河靖之は仁阿弥道八みたいに◯◯代目といった感じで名前が引き継がれていないのが残念。大正の終わりに七宝の輸出業が激減したため、工房をたたみ、晩年は鯉の池を作り、穏やかに暮らしたようです。

先着順ですが、単眼鏡も借りられます(身分証明書が必要)。

 

新館のミュージアムショップで買い物。

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↑本館のポストカードもありました。

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↑並河靖之展カード。

定形外カードは普段、買わないのですが・・柄が綺麗なので。

 

庭園も解放されていたので見学。

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梅の花が咲き始めていたり。

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↑これはコブシ?

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茶室を発見。中も覗きましたが、茶室というよりは普通の座敷といった印象。

どうして洋館の庭に茶室があるのか・・謎です。

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金戒光明寺でも見かけた石。

「これより先には入らないで」といった意味。

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 ↑これも作品??

展示を見ている最中、通路の窓から5分くらい?雪が降っているのを見かけましたが、瞬く間に止み、陽もさしてきました。

庭園も堪能したので美術館をあとに。

また撮影機材を抱えている人たちを見かけたので・・いずれテレビで紹介されるのか?

会期末に行くと桜が綺麗なのかもしれません。

 

 

新橋で銀座線に乗り換えて、日本橋三越へ。

16日まで開催していた「藤沢周平」をちょっと覗きました。

パネル展示が主で、生原稿やドラマで使われた衣装が少しあったくらいです。

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自分は全く読んだことないのですが、ダンボ系の母が好きらしいので、何か買って帰ろうと思った次第。

山形にある記念館で開催した企画展の図録を購入しました。

 

物販コーナーには何故か浮世絵グッズが。

暗殺の年輪 (文春文庫)

暗殺の年輪 (文春文庫)

 

後で調べたところ↑この本に収録されている「溟い海(くらいうみ)」という小説は葛飾北斎について書いたものだそう。ちょっと読んでみよう。

 

いつものようにバームクーヘンを購入してから帰路に。

 

 

 

おまけ

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目黒駅改札の横で撮影。

キウイなんかは妙に鮮やかで明らかに作り物ですが・

ちょっと美味しそうだったので。

 

本日はここまで。