先日、科学博物館へ行ったばかりですが、
花見客で溢れないうちにと思い・・またまた上野へ。
東京藝術大学大学美術館にて始まった「雪村ー奇想の誕生ー」を観に行きました。
“「ゆきむら」ではなく「せっそん」です。”とわざわざ看板に書くのは・・そんなに無名ということ・・?
雪村とは戦国時代の画僧でして、雪村周継(せっそんしゅうけい・1504-1589?)のこと。
尾形光琳に影響を与えたと言われており、展示の最後の方には光琳作品もありました。
光琳が作ったとされる(小西家伝来光琳関係資料)、雪村の石印なんかも。
※イラストはイメージです。光琳の団扇(MOA美術館所蔵)も展示されていました。
ここの美術館、展示が3階と地下2階に分かれているという、いつ来ても不便な造り。
地下2階の半分は「雪村を継ぐ者たち」というテーマで、雪村の弟子という訳でもなさそうなのですが、雪洞や雪閑、狩野洞秀などの絵が並んでいました。
ガラスケースは映り込みがはげしく・・白っぽい服を着ていくと鑑賞しづらいかもしれません。近くにあったモニター(映像が流れている)も反射していたり。
今は映り込みにくいガラスが存在するはずなのですが(MOA美術館みたいに)。
作品自体も痛みがはげしいものが多かったです。修復しないのだろうか?
↑2階の通路にあるミュージアムショップにて、購入したポストカード。
海北友松とか曾我蕭白など別の水墨画を描く画家のグッズも売っていて間違えそうになりましたが・・。
右2枚が雪村のカード。左は上村松園(藝大美術館所蔵品?)のカードです。
中央のカードは大和文華館(奈良県)製で、少し安価。
個人的に雪村の絵は風景画などは気にならないものの、人間を描くと関節が外れているように見える・・・。
雪村は茨城や福島、神奈川などを転々としたらしいです。晩年を過ごしたとされる三春(福島県)の観光パンフレットなんかも置いてあったり。
根津美術館(東京)所蔵の龍の絵「龍虎図屏風」は4月25日から5月7日までの展示ということで、この日は見られず。
この展覧会は5月21日まで。展示替えがあります。
理由はわかりませんが、年配の男性が多く来ていたような。
美術館をあとにしまして・・
↑東京国立博物館の敷地から飛び出ていた桜。
おそらくソメイヨシノではないはず・・。
この日、家の近所のソメイヨシノは一分咲きどころか0.5分咲きくらいだったし。
↑シャガ(著莪)を発見。上野公園には沢山咲いてます。
↑西洋美術館の近くにて発見。
この桜もまだまだ・・といった感じ。エドヒガンの雑種だそう。
この日は動物園ではなく・・来月の旅のチケットを受け取りに東京駅に寄ってから、そそくさと帰路に。
おまけ
↑雨の日に近所の神社にて。携帯で撮影した枝垂れ桜。
↑少し解りづらいですが、土筆も発見。
桜もよいですが、個人的には土筆のほうが春を感じます・・。
本日はここまで。