事の始まりは昨年の12月、南禅寺へ行った際にチラシを見かけ・・
桜の季節は終わっているであろうから行けるかも、と思ったのでした。
JR東海系の旅行会社の日帰りフリープランをたまたま見つけ・・申し込んだ次第。
早朝、新幹線に乗り京都へ。
京都駅から歩くこと20分弱、やっとの思いで京都国立博物館に到着。
↑妙心寺所蔵・花卉図(かきず)屏風
この旅の最大の目的は11日から始まった特別展・海北友松。
始まったばかりなので大して混んでいないのでは?と思っていたら・・
何やら入口から行列が・・ちょっとタイミングを誤ってしまったかも、と後悔したのも束の間、どうやらこの日はM学院大学の教授と俳優Iの講演会があるとかで、整理券待ちの列でした。
個人的にですが、このお二人の話は自分には理解できないので当然のことながら講演会はスルーし、エレベーターに乗って会場へ。展示室内はそこそこの混みよう。
会場の平成知新館は六本木のサントリー美術館みたいに一度上の階にエレベーターで連れて行かれ、展示を観ながら下っていくシステム。
海北友松は自分も詳しい訳ではありませんが、龍の絵が有名で、桃山画壇の巨匠です。
今回の展覧会、絵の他にも関係図やら、友松が妙心寺にあてた領収書のようなものも展示されていました。春日局の父(斎藤利三)と仲が良かったとか。
↑購入したカード。特別展なのに物販はわりと小規模・・。
左下の2枚は「月下渓流図屏風」。ネルソン・アトキンズ美術館(アメリカ)の所蔵品。60年ぶりの里帰りだそうです。
友松は龍や風景画はさすがだなーーと思うのですが、右上の猿の絵はなんだか手が長過ぎるような気も・・鹿の絵もありましたが、お尻が大きすぎるような気が・・。
↑一筆箋やファイルは友人へのお土産に。
友松展は5月21日まで。京都のみの開催です。
来週、Eテレで特集されてしまうので・・これから混むのかも。
会場を出ると雨が・・。
折りたたみ傘を持っていたものの、出口まで傘を貸してくれました。それにしても京都の博物館員やらお店の人ってどうしてあんなに方言丸出しなのか・・。
庭は見学せずに博物館をあとに。
子供の頃来たことがあるので三十三間堂は博物館の目の前であっても素通り。
建仁寺へ行きました。
庭が美しい・・。
建仁寺は別名「友松寺」とも言われていまして、今回のプランに拝観券が付いていたので寄ってみた次第。京都最古の禅寺です。
俵屋宗達の風神雷神図もこのお寺のものですが、実物は京都国立博物館に寄託しており、展示してあるのはデジタル複製品。
↑友松の「雲龍図」もデジタル複製品。
博物館では北野天満宮と霊洞院、勧修寺・所蔵の雲龍図(本物)がけっこう暗めの部屋に展示されていまして、それなりに龍が浮き出てくるように見えてよかったのですが、こうして襖絵になっているほうが個人的には好きです。
↑法堂(はっとう)の天井図は友松作品ではなく・・小泉淳作という画家の作品。
創建800年の記念事業として2002年に描かれたもの。
何故か北海道の廃校になった小学校で製作したとか。
友松と違い、ウロコを全てじっくり描いてしまっているところが・・空間というか奥行きを感じられない原因なのか・・。
建仁寺の友松の他の襖絵もすべてデジタル複製品。
よって境内どこでも撮影可能でした。
現代の画家が描いた襖絵もありましたが、お寺にあまり馴染んでいなかったような・・。
このお寺、見学システムが整備されているというか・・
※イラストはイメージです。自分の靴は入る時に下駄箱に入れるかビニール袋に入れて持ち歩きます。
庭に降りる時に履くサンダルやスリッパが用意されていたり、渡り廊下のような場所にはボタン式の木戸があったりします。
↑蛙が潰されているかのようなこの石、木の看板が汚れすぎていて読めませんでしたが・・「田村月樵 遺愛の大硯」らしいです。
建仁寺を出るとすでに正午すぎ。この頃になると晴れてきました。
朝ご飯を食べ過ぎてお腹は空いていなかったものの、少し休憩することに。
祇園で有名な店はどこも混んでいると知っていたので・・裏道をふらふら。
1階部分が本屋になっている古民家カフェのようなところに入店。
奥の火燵席もありましたが、自分は2階の椅子席に。
左側はトーストではありません。ラスクより少し大きいくらいのサイズ。
けっこう甘い・・。
がっつりと食べられるところではないからか?自分以外に客はおらず。
京都でもこんな空いている店があるのか・・と思った次第。
- ジャンル:カフェ
- 住所: 京都市東山区博多町112-5
- このお店を含むブログを見る |
- (写真提供:angels)
- 京都天狼院をぐるなびで見る | 祇園のカフェをぐるなびで見る
どうやら東京や福岡にもある本屋のようです。
↑鴨川。
この後、関西限定の高級グリコポッキーを買いに、高島屋まで歩きました。
自分が東京で観た、ベルサイユのばら展を開催していてちょっとビックリ。
京都たびは続く。