日曜日のこと。
千駄木にある森鷗外記念館へ再訪。
前回、二年半くらい前は三越と杉浦非水関連の展示を観ました。
過去記事
今回は牧野富太郎関連の特別展「鷗外の〈庭〉に咲く草花」があると知り、行ってみた次第。
それにしても暑かった・・・。
鷗外も植物好きだっただけでなく、実際に牧野富太郎と交流があったのだそう。
観潮桜(鷗外の自邸・記念館がある場所)に咲いていた花々と作品に出てくる植物、牧野富太郎の植物画を合わせた展示でした。
植物画以外だと個人的には昔の小石川後楽園のポストカード?が良いなと思ったり。敷地内の風景はそれほど変わっていないような感じもしますが、さすがに東京ドームが見えるということはなく・・。
珍しく図録(900円弱)も買ってしまった。図録というよりも読み物に近いです。
牧野富太郎は北海道から200本ものオオヤマザクラを取り寄せ、一旦、国立博物館の後ろで育てて大きくした後に上野公園に植えようと思っていたところ、震災の後に上野公園が宮内庁から東京市の管轄になり、見捨てられていた桜の苗木を公園長に頼んで植えてもらったというエピソードも。
この桜の苗を牧野が寄贈した際に、鷗外から感謝状が送られています。
右は練馬にある牧野記念庭園記念館で開催する展示のチラシです。
↓練馬(大泉学園)の記念館へも行ったことがあります。
過去記事
今回の展示は藤島淳三とは関係ないです。
牧野富太郎に関する施設としては他に、高知に植物園があるとか。高知はまだ未踏の地なので・・ちょっと行ってみたい。
最後の方に数分の映像3本立てを上映している小部屋もあり、空いていたので入ってみました。
小説家の平野啓一郎さんや画家の安野光雅さんが話していましたが、主に鷗外の小説に関することばかり・・。
この特別展は7月2日まで。
モリキネカフェという館内の喫茶で一服。
※イラストはイメージです。自分は図録を読みながら珈琲を注文。
自分の他に女性が一人、プレッツェルを食べながらタブレットをいじっていました。
プレッツェル(ブレッツェルとも。ドイツ語ではブレーツェル?)というのはドイツのパンらしく・・森鷗外にちなんで、ということなのかも。
美味しかったのかなーー?おかわりまでしていました。
お土産用の生菓子もありましたが、6個セットだったのでこの日は買わず。
カフェから見えるお庭へ。
永井荷風が書いたという詩の碑「沙羅の木」があり・・
この碑は鷗外の息子が昭和29年、鷗外の三十三回忌に作ったものらしい。
↑てっきり、この樹が「沙羅の木」かと思いきや、よく見なくともこれは大イチョウ。
ちなみに「沙羅の木」は永井荷風の詩では「さらのき」ですが、樹の名前としては「しゃら(娑羅)のき」で、夏ツバキのこと。
なんとなくスキージャンプを想像してしまった・・。
右下にある石は「三人冗語(さんにんじょうご)の石」。
鷗外が座り、幸田露伴と斎藤緑雨と一緒に写った写真で有名なのだとか。
通路からしか眺められないのが残念。
帰り道、都電沿線の薔薇が綺麗でした。
↑これは砧公園でも咲いていた、レイニーブルー。
てっきり「ガラスの仮面」に出てきそうな紫の薔薇なのかと思っていた・・。
↑「伊豆の踊子」という品種。
↑「聖火」
↑「平和」という意味のほうの「ピース」。
↑ちょっと高いところから撮影。
都電に薔薇が似合わないとは言いませんが・・小湊鉄道のように菜の花+電車のほうが情緒があるような気も。
本日はここまで。