ちょっと久しぶりに六本木へ。
東京ミッドタウン・ガレリアの中にあるサントリー美術館で始まった「天下を治めた絵師 狩野元信」展を観てきました。
看板などのビジュアルに使われている「四季花鳥図」の↑この場面の展示は10月18日かららしいので、本当は会期終盤に行こうと思っていたのですが・・例のごとく、Eテレ「日曜美術館」で取り上げてしまうらしいので、予定を早めた次第。
狩野元信とは狩野派の始祖、正信の息子でして二代目です。
元信は中国絵画の名家による手本「筆様(ひつよう)」を整理・発展させて、真・行・草、三種の「画体」を生み出したのだとか。弟子やパトロンが多く、工房を持っていたようです。
要するに絵だけを描いていた画家、というよりもビジネスマンだったということなのか・・?
正直なところこの展覧会、元信の展覧会なのに父親の正信の作品や工房で制作した作品、「名家に倣う」とかいうタイトルで中国の画家の作品も多く・・・。個人的にはあまり良くなかったです。
一点だけ、ガラスケースに入っていない屏風があり、おかしいなーーと思っていたところ、キャノンが制作したという複製品でした。複製品ならば展示しなくてもよいのに・・と思ってしまった。もしくは建仁寺のように撮影可にしてくれれば展示する意味もあるような気が。
元信展オリジナルのカードは種類も少なく、グッズ的なものもあまり売っていませんでした。
唯一、定型サイズのカードで売っていたのは「浄瓶気踢倒図」(下)。龍安寺の所蔵品。
その他は元信展には関係ないですが、伊年印(俵屋宗達の工房で作ったもの)「四季草花図屏風」(右上)と伝尾形光琳「秋草図屏風」(左上)のカードを購入。
ここの美術館は六本木に移転して10周年とのこと。
元信展は「10周年記念展」と謳っていたので期待していたものの、ちょっと残念な感じ。たまによい展示もやるけれど・・変な団体さんが居たり、ミッドタウンで働いている人たちが無料?で入れる日もあるらしく、運営の仕方としてはどうなのか・・と思っていました。
※イラストはイメージです。
この日、自分のトートバックからほんの少し、折りたたみ傘の持ち手が出ていただけで「傘立てにいれてください」と注意される始末。絵はケース内に展示されているから傷つける心配もないし、他の人に迷惑かけるとは思えないのですが・・。
後ろから来ている人が居たので、その場では抗議しませんでしたが、アンケートには苦情めいたものを書いてきました。
他の美術館だったら言われないし、東京国立博物館では(濡れていても)折りたたみ傘は袋に入れて持っていてよかったはず・・。
アンケートを書く用の鉛筆も、持っていかれないように?派手な色のタグのようなものが巻いてあったり・・・。よっぽど暇なのでしょうか。
モヤモヤしたまま美術館をあとに。
↑ミッドタウンの外には不思議な物体が・・。
おまけ
趣味で朗読をやっているダンボ系の母は毎晩、朗読CD(ユー◯ャンで購入。夏目漱石など文豪の作品を俳優が読んでいるもの。)を聞きながら床に就きます。
今まで使っていたラジカセがボタンが効きにくくなったとかで、新たなラジカセを買ってくるように頼まれ、この日、帰りに量販店に寄りました。
↑購入したのはこれと色違い(ブルー系)。
ダンボ系の母は朗読を録音したりもするのでカセットは必須なのですが、今どき使う人は少ないらしく、店にはラジカセよりもCDラジオとか小さめのコンポが沢山並んでいたり。
※イラストはイメージです。
重かったら配送してもらおうと思っていたものの、箱は思ったより小さく・・。
店員さんも何も聞かず、袋に入れてくれたので、そのまま持って帰りました。
持ち手くらい付けてくれるかと思ったのですが。
本日はここまで。