またまた六本木へ。
国立新美術館で始まった「安藤忠雄展-挑戦-」を観に行きました。
特に安藤忠雄の建築が好き、という訳ではないのですが、高校生のころ?だったか、だいぶ前にも「安藤忠雄展」なるものを観ており、ちょっと比べてみたかった次第。
この日は平日。入場するのに並びはしなかったものの、展示室内は始めのほう、けっこう混みあっていまして・・。一見わかりませんが、中国語?で話している人も多かったです。
↓今回の目玉は原寸で再現したという「光の協会」なのかも。
前回の展覧会でも図面なり写真は展示されていたので、作品としては知っていました。思ったよりも小さいなーー。
この日の前日、たまたま深夜のテレビ番組(読書バラエティー?)に安藤忠雄本人がゲストで出演していたのを見ていまして・・。
※イラストはイメージです。
本人によれば十字架の部分にガラスをどうしても入れたくなかったのだとか。クライアントは許してくれなかったらしいです。
↑室内も撮影可でしたが、小学生の団体とスマホをいじっているオジサンがいつまでたってもどいてくれず。みんなカメラなりスマホを構えて撮影しているのになーー。
それにしても平日なのに何故?小学生が来ているのか。校外学習にしては選んだ素材が難しすぎるのでは。
本物(茨木春日丘教会が正式名称。大阪府に存在。)は左右に椅子が並んでいます。
他の再現模型としては安藤忠雄のオフィス(一部)がありました。
以前なにかの雑誌で読んだところ、確か弟子というか従業員はエレベーター・パソコン(メールも不可。ファックスで対応)が使用不可、図面も全て手描き、新人は近所に住まなけばならない等、いろいろ規則があるらしく・・壁一面の本棚の上の方にある本を取る時には女性でも梯子を上っていたような(今はどうかわかりません)。
展示内容としては図面・模型・写真が主ですが、映像(2分くらい)がついているものも。
個人的には安藤忠雄=コンクリート打ちっぱなし、のイメージしかなかったのですが、この展示を観て
●建物を埋めるのが好き。時には仏像さえも(真駒内滝野霊園の頭大仏殿。北海道に存在)。
●中庭というか、天井に穴をあけるのも好き。
●不便な住宅をつくりがち(本人はマンションにお住まいだとか)。
・・・なのかと思いました。
また、最初から設計するのではなく、国際こども図書館(上野)や大山崎山荘美術館(京都)、北菓楼(札幌の本館)のお店など古い建物を活かして甦らせるようなこともしています。
大山崎の美術館はアサヒビールの管轄。同時期にサントリーミュージアム(六本木ではなく、大阪にあったほう)の仕事も引き受けていたとか。
東急大井町線の上野毛駅(東京都世田谷区)を新しくさせたのも安藤忠雄なんだそうで・・・社会人になってから近づいていませんが、上野毛駅はごくたまに利用していた駅。ものすごく近代的になっていてびっくり。
安藤忠雄がクライアントに送ったというパネルも面白かったです。
直島のインスタレーションなる部屋も撮影可でした。
模型の周りに山のように敷き詰めてあるのは木片(チップ)。
建物が燻製になりそうでちょっと不気味・・。
↑映像はめまぐるしく変化し、海岸線が光ったりします。
直島なので一瞬、草間彌生作品のカボチャが映ることもあり。
ベネッセハウスとか泊まってみたいものです。
自分にしては珍しく図録を購入。1,980円。
ラフスケッチ(印刷)にサイン(直筆)つき。自分は直島のバージョンを選びましたが、このスケッチは光の教会など何種類かありました。
半分青空のカードも直島です(1枚150円)。
ちょっと前回の図録を探して比べてみよう・・・。
それにしても・・安藤忠雄は多くの美術館を手掛けているのに、黒川紀章・設計の国立新美術館で展覧会を開催するというのが個人的に一番の疑問。
ちなみに、近くの21_21 DESIGN SIGHT(こちらは安藤忠雄設計)のギャラリーでも関連展示をするそうです。(10月7日から28日まで。入場無料。)
おまけ
毎年恒例という訳ではありませんが、いつものコスモス畑を観にいきました。
関東地方はちょっと激しい雨が降ったせいか、コスモス畑は乱れ気味。
週末はお祭りがあったようなのですが・・。
本日はここまで。