先日、王子稲荷神社と名主の滝公園を訪れたばかりですが、
今回は紅葉を目的に飛鳥山公園へ。JR王子駅南口から歩道橋を渡ってすぐです。
「飛鳥山」といっても「山」とは認められていないらしいです。確かに、ちょっとした丘公園といった感じ。自分はこれまで意識したこともなかった場所ですが、、なんでも徳川吉宗が桜を植えて花の名所にしたという、由緒ある公園。
紅葉はさておき・・なぜか展示してある車両を見学。
↑D51。昭和18年製造。昭和47年まで現役。
この電車展示な光景はテレビか何かで目にしたことがありました。
もっと野ざらしなのかと思いきや、屋根もあって車両もきれい。
↑6000系電車。昭和22年製造。都電荒川線の昔の車両です。
昭和53年まで現役だった車両で、日中は中に入れます。
↑レバーがなんともアンティーク・・・。
都電荒川線は今やICカードも使えるし、ワンマン電車ですが。。
この公園、展示車両がある公園の中央部は遊具があったりして家族連れでにぎわっていますが、公園面積の半分くらいは旧渋沢庭園。次は庭園ゾーンへ行ってみることに。
ここは渋沢栄一・飛鳥山邸(別荘だったらしい)があったところですが、戦災でいくつかの建物は焼失してしまい、晩香廬(ばんこうろ)と青淵文庫(せいえんぶんこ)という建物のみが残っています。この日、内部の撮影は不可ですが見学はできました。
↑晩香廬。現在の清水建設から贈られた建物で、応接間として使用していたようです。
テーブル等はヨドコウ迎賓館(兵庫県芦屋市)で見たものに似ている感じ。
照明や暖炉周辺のレリーフなど、とにかく豪華。ここは土足厳禁。
晩香廬という名前は菊の花からきているのだとか。
↑青淵文庫。1925年に竜門社(現在の渋沢栄一記念財団)から贈られたものだそうです。2階もありますが、空の本棚が並んでいるだけでした。。文庫というだけあって、もともとここには本を所蔵する予定でしたが、関東大震災で失われてしまったため、接客の場として使われていたそうです。
ここもタイルやらステンドグラスがとても豪華。ステンドグラスは渋沢家の家紋やら「壽」という文字がモチーフ。ガラスは歪んでいたので、おそらく昔のままだと思われ・・。
↑最後に渋沢栄一史料館へ。自分はこれまで全くといっていいほど知らなかったのですが、渋沢栄一という人は本当にたくさんの企業やら学校、老人ホームなどの設立に関わった人物らしいです。庭園もですが、資料がこれほど残っているというところもすごい。でも病床で食事をしている写真なんかは要らなかったのではないかな・・と思ったり。
この日は渋沢敬三という渋沢栄一の孫に関する展示もありました。この人も日本銀行総裁だったり、大蔵大臣になったこともある財界人。
自分は以前、下北半島を旅した帰りに古牧温泉(青森県三沢市)に泊まったことがありました。そこにも旧渋沢邸(東京都港区三田から移築されたもの)があったらしく・・いかにせん、その時は敷地が広くて全く気が付きませんでした。。古牧温泉はもともと渋沢家の秘書をしていた人物が掘り当てた温泉らしいです。今や、星野リゾートですが。
つづく。。