たびのきろく

カバ好き人間のたびのきろく。

丸の内たび 明治生命館

前回の続き、というかおまけです。

 

出光美術館で「八ツ橋図屏風」を堪能したあと、東京中央郵便局にちょっと寄りたかった自分は有楽駅へは戻らず、皇居のお堀に沿って東京駅方面へ歩いていると・・日本橋にある三井本館?かと思うような重厚な建物を発見。  

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どうやら明治安田生命の建物。「見学入口」みたいな表示が見えたので恐る恐る入ってみると無料で見学可能とのこと。なにーーっ。

正式には明治生命館というらしく、やはり重要文化財

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↑平日は店頭営業室として使用されているので、土日のみ(年末年始も休館)一般公開されているそう。コピー機とか、ちょっと違和感。実際に働いている人は、土曜日とかに休日出勤して残務処理、というのは出来ないのか??

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天井とか、ディティールがすごい。。

 

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今更、保険会社に転職するつもりはありませんが、こんなところで働いてみたいものです。こんなに凄い場所なのに、見学している人は自分も含めて4人ほど。(そのうち2人は、もしかすると関係者?)

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↑もらったパンフレット。

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↑広げてひっくり返すとこんな感じ。

折り目がついていなければ部屋に飾りたいくらい。

昭和9年竣工で、東京芸大の教授だった岡田信一郎による設計案(岡田氏が亡くなった後に弟に引き継がれた)と書いてあります。戦時中はアメリカ軍の司令部として使われたこともあったとか。

 

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↑床の大理石にはアンモナイトの化石が埋まっていたりします。

警備員さんが親切に教えてくれました。

そういえば三越前駅半蔵門線・銀座線)の地下通路の柱にも化石が埋まっている、とテレビで言っていたような。

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2階の食堂・会議室や執務室など、すべての家具は梶田恵・デザインによるもの。設計案の岡田氏とは師弟関係にあったとか。

全体的に調和がとれているというか・・・かっこいいです。

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↑階段も漫画にでてくるかのよう。

この建物は2001年からリニューアル工事を始め、2004年に30階建ての明治安田生命ビルと融合した、と書いてありましたが建設当時のデザインは守られているようです。

資料室もあり、創建時の設計図や資料などのデジタル閲覧ができます。

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↑消火栓も建物になじんでいるというか・・。

思わぬところで、こんな凄い建築を見学できて得したなーと思いつつ、東京駅方面へ。東京駅近辺には何十回も来ていますが今まで全く知りませんでした。

ヨドコウ迎賓館(芦屋市)は有料だったかも?ですが、甲子園ホテル(現・武庫川女子大学)も確か無料で見学させてくれたような記憶が(予約は必要だったような)。

それにしても歴史ある建物の内部を公開してくれるというのは素晴らしい・・と勝手に感心。

 

明治生命館は東京駅、有楽町駅からも歩いていけますが、一番近いのは東京メトロ二重橋前駅のようです。

 

本日はここまで。