先週末のこと。
虎ノ門(東京都港区)にある、菊池寛実記念 智美術館で開催中の「加守田章二の陶芸」展を観にいきました。
菊池寛実(きくち・かんじつ)という人は炭鉱会社を創ったりした実業家で、本名は「ひろみ」と読むようです。美術館名としては「きくちかんじつきねん・ともびじゅつかん」が正式。智というのは菊池寛実の三女で、彼女が集めた陶芸作品を主に展示している、ということのようです。
自分は東京タワー近くにあった会社に勤めていたこともあったのですが、虎ノ門というのは日比谷線・神谷町駅を挟んで反対側でして、この美術館の存在は知っていたものの、行ったことはありませんでした。
今回はたまたま招待券をもらい・・行ってみようと思った次第。
↑同じ敷地内にあった、この西洋館はごくたまにしか公開していないようです。
大正時代に建てられた、国の登録有形文化財。
公開はランチサービス付きだったりしたらしいのですが、併設のレストランは今年の3月に閉店してしまっていました。レストランは現在、休憩室になっています。
今回の展示は加守田章二(1933-1983)の作品65点で構成されていました。
自分はよく知りませんでしたが・・加守田は大阪生まれ、今の京都市立芸術大学で作陶を学び、茨城県日立市や栃木の益子町で活動した後、岩手県遠野市で10年過ごし、晩年は東京都東久留米市で制作しています。
個人的には日本民藝館にありそうな作品だなーーというのが正直な感想。中にはカラフルなものや、梵字のようなものが描かれていたりする作品もあり・・いろいろ試行錯誤していた感じがします。
陶芸家だからという訳ではないですが、50歳まで生きられなかったというのはなんとも。まだまだやりたいことが沢山あったろうに・・。
↑ちょっとわかりづらいですが、文様のようなものが彫られている壷がポスターのビジュアルになっていました。
↑何故か、美術館の石畳の目地にも似たような文様が・・。
これは偶然なのか??
自分が展示室に入った時にはギャラリートークの真っ最中。
途中から参加しても仕方ないので、小耳にはさみながら自分のペースで観ていたのですが・・
学芸員が「この壷に描かれている絵はおそらく花だと思う」みたいなことを言うと、観覧者のなかの一人(年配の男性)が「それはこじつけでしょ」と一言。
学芸員の人も「いや、これはけっこう自信ある説なんですけど」と言い返していましたが・・説明する側がそこそこ若いと、おじさん相手に大変だなーーと思った次第。
図録みたいな豪華な本は売っていましたが、加守田作品のポストカードは売っておらず。
この美術館へ行く途中、JR有楽町駅で一旦下車し、日比谷線に乗り換えようかと思い、交通会館の前を通りかかるとマルシェのようなものをやっており・・・
※交通会館とは、有楽町駅前の会議室や展示場、パスポートセンターやアンテナショップ・書店やクリニックが入っているビルです。
※イラストはイメージです。
暑かったこの日、アンテナショップでソフトクリームでも舐めたかったところですが、信州物産のコーナーでコシアブラを発見。ダンボ母が大好きなので、思わず3パックも買ってしまいました。。旬ではないですが、リンゴも購入。
大荷物で美術館に向かうことに。さすがにロッカーにリンゴと山菜は預けて見学しました。
おまけ
美術館はホテルオークラの裏手にあり、周辺はオフィス街ですが、マンションも建設中。
ビルばかりの殺風景な街にひっそりと咲いていたアンジェラ。
↑つるバラともいうらしい・・。
別の日。
近所で今年もコンボルブルス・サバティウスを発見。
↑黄色いテントウ虫も居ました。
本日はここまで。