たびのきろく

カバ好き人間のたびのきろく。

国立新美術館 はじまり、美の饗宴 すばらしき大原美術館コレクション展

突然ですが、自分の高校時代の修学旅行の話。

自分の出身高校は私立で当時、中学がまだ創設されてなく、皆が高校から入学してくる超マンモス高校。一学年に600~700人生徒が居ました。

皆で同じ日時、同じ場所に、同じコースを巡ることは不可能だったらしく・・。

16クラスを3つに分け、自分のクラス含め5クラスは岡山・広島・四国ちょっとコースへ行くことに。

修学旅行の記憶はおぼろげではあるものの・・印象的だったのは倉敷にある大原美術館。岡山へはその後一度行きましたが、大原美術館は修学旅行で行ったきり。また行きたいな・・と思ってはいました。

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国立新美術館にて大原美術館のコレクションが展示されると聞き・・早速いってみた次第。

この日、関東でも雪が積もるようなことを騒いでいたので午前中から出発。

あまり外を歩かなくてもよいように地下鉄を使い、乃木坂駅にて下車。

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↑六本木界隈は先週の雪が!

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↑何故か展示室の外からならば撮影しても良いと言われた看板。

この展覧会、高校時代に大原美術館で購入したポストカードの絵がけっこう展示されており・・佐伯祐三松本竣介作品もありました。

大原美術館というのはどうやら本館・分館・工芸東洋館・児島虎次郎記念館と分かれているようなのですが、おそらく全ては巡っていないはず・・。芹沢銈介棟方志功濱田庄司など民藝運動の作品も。

目玉はエル・グレコの「受胎告知」という作品と、藤田嗣治の「舞踏会の前」(藝大で修復した絵)なのか?

個人的には熊谷守一の「陽の死んだ日」という息子が亡くなった時に描いた作品にグッときました。一見、厚く絵具を塗り固めたような感じなのですが、離れてみるとその時の情景がよくわかります。

 

大原美術館は若手作家の育成にも力をいれているようですが・・近代の作品はあまりよく理解できず。

思ったよりも空いていたのはよかったけど、ライティングは劣悪。もう少し考えてほしいもの。国立新美術館って海外の美術館から作品が来ないと混まないのか??岡山からとはいえ、かなりの名品ぞろい。ちょっと勿体ない。

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↑展覧会サポーターは芥川賞の又吉さん。音声ガイドも担当。

絵画とか美術に興味はあるのか?疑問。。

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↑これは岸田劉生の名画をモチーフにキャラクター化した?のでしょうか。

グッズも売っていました。

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↑これは展覧会のパンフレットかと思いきや、大原美術館の案内。

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↑購入したポストカード。

ゼザンヌ、モネ、セガンティーニの作品。

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佐伯祐三のカードと一筆箋も買いました。

その他、岡山ということでジーンズ生地のポーチなんかもあり・・。

 

展示室をあとにしまして

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↑この美術館に来るのは3回目くらいですが・・ロビーで模型を発見。

元をたどればこの美術館が建っている場所には日本陸軍の駐屯地があったそうです。

 

名画は鑑賞できたけれども、やはりまた岡山へ行きたいなあ・・と思いつつ、帰路に。

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※イラストはイメージです。今は制服も変わってしまった・・。

そういえば修学旅行で瀬戸内海を電車で渡る時、爆睡していた自分は同じグループのU君に「かばさん!!瀬戸大橋だよ!!」と叩き起こされたのを、ぼんやり思い出したり・・。

U君はそのまま系列の大学に進み、小劇団みたいなことをやっていたらしいけれども・・今どうしているのだろう。。

 

おまけ

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↑美術館の外壁というか構造体。

 

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↑帰り道、都電の脇に咲いていた薔薇。

イズノオドリコ」という品種。

 

結局のところ、雪も雨もそれほど降らず。

あの大げさな天気予報はいったい何だったのだろう。

 

本日はここまで。