ちょっと久しぶりに東京国立近代美術館へ。
この日の目的は開催中の「恩地孝四郎展」。
恩地孝四郎とは、自分もよく知らなかったのですが近代木版画の立役者。
萩原朔太郎の「月に吠える」の装丁なんかも手掛けています。
回顧展としては20年ぶりなんだとか。多くは和歌山県立近代美術館の所蔵品で、ボストン美術館、ホノルル美術館や大英博物館などから里帰りしている作品が目玉らしいです。
それにしてもこの展覧会、木版画はもちろんのこと、写真や油彩なんかも含めかなりの作品数。会場も迷路のよう・・。
個人的には抽象的な木版画よりも、装丁や楽譜の表紙デザインなどが時代が感じられて好み。
木版画というのは出来上がりだけを見るとただの絵になってしまいかねませんが・・版木を見るとなかなか計算されていることがわかります。
途中、小部屋がありまして、タブレットとプロジェクターが連動し、自分で電子書籍?を操作するコーナーがありました。投影する意味がわかりませんが・・。
自分は観に行っていませんが、昨年、東京ステーションギャラリーで「月映(つくばえ)」展というのを開催していたような。
「月映」とは恩地孝四郎と藤森静雄、田中恭吉が創刊した、木版画と詩の雑誌です。
↑これは離れの売店で購入したポストカード。「月映」の作品。
図録とカード以外には恩地グッズらしきものは売っておらず。
帰ってから調べたところ、既に亡くなっていますが恩地孝四郎の娘は翻訳家だったそうで・・「大草原の小さな家」や「あしながおじさん」など手掛けたのだとか。
大きな森の小さな家 ―インガルス一家の物語〈1〉 (福音館文庫 物語)
- 作者: ローラインガルスワイルダー,ガースウィリアムズ,恩地三保子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2002/06/20
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↑これは原作。
「大草原の小さな家」は子供のころ、再放送だったかもですが、NHKで土曜か日曜の夕方に放映していた記憶が。個人的にはちょっと意地悪な女の子(ネルソン家の)が好きでした。
マイケル・ランドンも亡くなって久しいな・・・と思いつつ。
↑恩地孝四郎には関係ないカードも購入しました。
土田麦僊と速水御舟の作品。
同じチケットで「ようこそ日本へ。1920-30年代のツーリズムとデザイン」も観てきました。海外向けの日本を紹介するポスターやブックデザインなどが主で、川瀬巴水や杉浦非水の作品も。
そんなに前から日本は観光キャンペーンに熱心だったのか??
↑清水濠沿いに咲いていた水仙。
この日は大手町から歩き、東京駅を経由し、大丸に寄ってから帰路に。
大手町駅の地下通路は平成30年くらいまで工事するそうです。。
↑キャラクターストリートにあったパネル。
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それにしても関東で今回降った雪、自分の家の周りは全く積もらず。
しかし・・3つくらい先のバス停がある地域は路肩にかなりの雪が。
ちょうど雲の境目だったのでしょうか?
本日はここまで。