もうすぐお彼岸なので、この連休中はお墓参りへ行ったりと忙しかったのですが、1日だけ根津にある弥生美術館へ出かけてきました。
東京メトロ根津駅から歩くこと10分弱。根津神社へは来た事があっても弥生美術館は初めてでして、気がつけば東京大学の裏手に存在しました。よくテレビにでている赤門とは別の門の近くというか・・。根津というのは上野に近いと思っていましたが、東京大学にも近い。住所としては東京都文京区です。
弥生美術館は竹久夢二美術館も併設されていて、渡り廊下でつながっていました。
入場料を払えば企画展も竹久夢二美術館も全て観ることができます。高畠華宵という画家の著作権も保有しているそうで、弥生美術館の3階で作品が展示されています。
竹久夢二って渋谷に住んでいたのではなかったかなーと思いつつ。
↑今回の目的は弥生美術館のほうで開催されていた企画展・大伴昌司の大図解 展。
「特撮博物館展」や「ウルトラマンアート展」とのつながりで、観に行こうと思った次第です。
大伴昌司氏という人はいわばプランナー・ジャーナリストだそうですが、実に様々なことをやってのけた人物というか・・。怪獣の体内や性格を考えたりして怪獣図鑑を出版したり、イラストレーターに発注する際のラフスケッチも描いていたり、少年誌で読者からくる特撮についての質問に答えていたり・・・なんとも多才。プランナーというよりもディレクターという感じがします。自分は大伴氏が活躍していたころを知りませんし、ウルトラマン世代でもないですが、展示内容は実に興味深かったです。
怪獣図鑑は今の皇太子さまが初めて買い物した本だそうで・・当時の新聞記事なんかも展示されていました。
大伴氏は自分が生まれる前に若くして亡くなってしまいましたが、もっと長生きしていれば、さらに偉大な功績を残しただろうに・・と思わずにはいられません。。
- 作者: 堀江あき子
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特撮博物館展なんかと比べると、展示はずっと小規模で、図録もなかったですが、展示室内には↑この本が見本として置いてありました。著者の堀江あき子さんという方は弥生美術館の学芸員らしく、いわばこれが図録の代わりなのかもしれません。
↑あまりオリジナルグッズはなかったのですが、バルタン星人のクリアーファイルとポストカードを購入しました。クリアーファイルは沢山、家にあるので普段は買わないのですが、バルタン星人の体内構造という、なんとも不思議な絵が気に入りまして・・。
この展覧会は30日まで(月曜日休み)。
竹久夢二美術館もさらっと眺めてから、同じ敷地内に建っているカフェで、
↑「木いちごソーダ」なるものをいただきました。それほど甘くなく、アセロラドリンクよりも酸っぱくなく、ほどよい美味しさ。木いちごってあまり売っているところを見かけない、希少な感じがします。
カレーも美味しそうだったんですが、暑くてあまりお腹も空かず。。一休みして美術館をあとにします。
帰り道、「弥生式土器発掘ゆかりの地」という記念碑?を発見。
このあたりは以前、向ヶ岡弥生町といい、徳川斉昭が屋敷内に建てた歌碑からとった町名だそうです。明治になって、ここの貝塚から発掘された土器を町名をとって弥生式土器と命名された・・・と書いてあります。
うーむ、こういった歴史がちゃんと書いてあるところがすごいです。自分は歴史はよく勉強しなかったのですが・・読んでみるものですね。。
根津たびはここまで。