建国記念の日のこと。
世田谷美術館にて始まった「花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼」展を観に行きました。
やや遠回りし・・ちょっと到着するのが遅くなってしまった。
もう何度も来ているので駅からの道は自分の触角?でなんとなく判るように。
向かう途中、農地(ネギも生えている)の梅はそこそこ見ごろでした。
世田谷美術館は砧公園の中にあります。
入口の看板には「きぬた公園」と書かれており、なんとなく「たぬき公園」と読めるなーーと前から思っていました。
↑どうやら公園も自覚しているもよう。
砧公園の梅も見ごろなのでは?と思っていたら
↑うーむ、特に白梅はまだまだこれから?といったところでした。
ピンク梅はそこそこ。農地の梅とは種類が違うのか?
前方に黄色い塊が見えたので行ってみると
↑蝋梅を発見。やや盛りをすぎた感じ?
↑やっとの思いで美術館へ。
「花森安治の仕事」展はこの日が初日。
この美術館にしては?けっこう混んでいました。
自分は見ていませんが、NHKの朝ドラマ「とと姉ちゃん」でも取り上げられた人物。
昨年、Eテレ「日曜美術館」でも特集されていました。
(あまり記憶なし。しかし今度の日曜日にアンコール放送があるとか)
「暮しの手帖」はダンボ系の母が中学生か高校生のころ、祖母が愛読していたらしいというのと、藤城清治さんが影絵を連載していた(平成8年まで)こともあり、興味があった次第。
展示内容としては「暮しの手帖」の表紙原画や花森が編集長をしていたころの記事、中吊り広告や、その他の仕事(装丁や広告など)、花森の人生にまつわる品物(手紙や写真等)です。
当時は商品テスト(現在の「暮しの手帖」ではやっていません)や暮らしのアイディアが主な内容。
興味深かった記事は
●石油ストーブを倒してしまった場合、布などをかけずにバケツの水で消火したほうがよいという実験
●毛布は毛100%よりもアクリルのほうが暖かいという検証
●トースターの商品テスト(当時はNECや富士電機も作っていた?)
●赤ちゃんが1年間に食べる食品の量について
●保育園不足に関すること(昔から??)
●新潟のバス団地について
●リンゴ箱を組み合わせて学習机、みかん箱で椅子の作り方
・・などです。
商品テストをやっている雑誌は現在でもけっこう存在しますが
「暮しの手帖」は徹底的?というか、かなり綿密に行っており、感心してしまうくらいです。
最近の雑誌でライターの人がある商品を使ってみた感想記事とか、ネット上の口コミなんて本当にあてにならないなーと思ってしまった。
↑唯一の写真スポット。オカッパ頭を貫いていたようです。
世田谷美術館はそれほど靴音が響く美術館ではないのですが・・この日は登山するかのような靴で変な音をたてている輩が・・。ちょっとゲンナリ。
この展覧会、世田谷では4月9日まで。
碧南や高岡、岩手にも巡回するそうです。
↑ミュージアムショップで買い物。
「暮しの手帖」の表紙が元になったポストカードを買いました。
写真カード(右上)は世田谷美術館カード。
小さい一筆箋は稲垣知雄(版画家)の作品。
同じ券でミュージアムコレクション展も観てきました。
「ぜんぶ1986年」展は世田谷美術館が開館したのが1986年だったので、その年に創られた作品や美術館の図面・模型などを集めた展示でした。
個人的には赤瀬川原平さんが仲間と作った「路上観察学会」で撮影した「トマソン」な写真が興味深かったです。
↑千葉市美術館でも何点か見ました。
その他、奥の小さめのスペースには魯山人に関する展示も。
次の展覧会はエリック・カール。チラシが凝っています。
けっこう昔、キッズファームパオ(既に閉店。子供用品のお店?今の渋谷・タワーレコードの建物)でも展示やっていたなーーと思いつつ。
美術館を後にしまして・・・
↑用賀駅で撮影。
この駅は円形劇場を半分にしたかのような階段があります。
住宅も多いので無理かと思いますが、コンサートとかできそう。
おまけ
オニギリ系の姪のために銀座ウエストのリーフパイとチーズ系のクッキーを買いました。
菓遊庵(全国のお菓子が売っているコーナー)がやや空いている・・と思っていたら、いつも阿闍梨餅が置いてある場所に
「雪のため入荷が遅れています」との貼り紙が。
この日、朝から東名高速で通行止めとかニュースで言っていたもんなーー、
しかし・・阿闍梨餅って京都から陸路?と思ったり。
本日はここまで。