三連休中、千葉市美術館で始まった「木版画の神様 平塚運一展」を観に行きました。
都心へ行くよりは少し涼しいかと思ったものの・・やはり暑かったです。
平塚運一は島根県生まれの版画家でして、1997年に102歳で亡くなっています。
わりと最近まで生きていた??でもその割には名前を聞いたこともなかったなーーと思いつつ・・。しかし、棟方志功を育てたり、東京芸大の版画教室で教えていたり、安井曾太郎の絵を版画にしていたり・・版画界においては凄い人だったみたいです。
70歳になる少し前に娘が住んでいるということもあって渡米し、少し滞在のつもりがその後30年ほど個展を開催するなど活躍していたもよう。最晩年に帰国し、故郷で亡くなっています。
島根でなく、須坂市に平塚運一版画美術館があるらしい・・。謎。
看板上の絵はロサンゼルスの風景、下の絵は大分の石仏だったような・・。
作品は小物が多く、また、川瀬巴水のようにいろいろな所へ出かけては写生をしていたようです。都内(日本橋や浅草)や佐渡の風景、また自分が春に行った堅田(琵琶湖のあたり)を描いた作品もあったりして。
※イラストはイメージです。
個人的に印象的だったのは「北風 千葉國府台」という作品。
国府台(こうのだい・鴻之台と書かれていたこともあり)というのは江戸川沿いの高台でして、自分が以前見学に行った、旧血清研究所の赤レンガ倉庫があり、ダンボ系の母の実家もあった街。
赤レンガ倉庫は前市長は取得を断念したものの、新市長は歴史的な建物として取得すると宣言していたり・・よくわかりません。
陸軍が置かれていたこともあったり、広重や川瀬巴水もこの辺りの風景を描いていたりします。
絵としては大きな樹と小さな樹が数本あるだけなんですが・・ダンボ母に聞いてみたところ「そういえば今、野球場がある辺りに大きな樹があった」とのこと。ダンボ母が知っている樹と平塚運一が描いた樹が同一なのかどうかは不明です。。野球場は先月だったか、小さめのつむじ風が発生し、ニュースで映っていました。
ミュージアムショップには図録しか売っておらず。
裸婦を描いたシリーズ作品はなんとなく棟方志功っぽい・・と思っていたものの、棟方志功のポストカードが何種類か置いてあったりして。ちょっと紛らわしい。
同じチケットで入れる「所蔵作品展 旅 ちょっとそこまで、遠くまで」も少し観てきました。同じく版画系?ということで吉田博、川瀬巴水、恩地孝四郎の作品も少しありました。
前にも書きましたが、千葉市美術館がある建物の1Fは旧川崎銀行千葉支店が復元保存されていまして「さや堂ホール」になっています。
この日はゴスペル調の歌が漏れ聞こえてまして・・なにやらコンサートをやっていたようです。入口におばさんたちが沢山居たのはこのコンサートのためだったらしい。
帰りは寄りたいところがあったので、新京成線の千葉中央駅まで歩きました。
↑スパイターマンを発見。
↑佐倉へ行った時はジャイアンツな自動販売機を見かけましたが、ここは千葉ということでマリーンズ仕様。
千葉市美術館はJRの駅から15分ほど歩くということもあってか、けっこう空いており・・ちょっと勿体ない。
本数は少ないですが、千葉駅から100円で乗れる巡回バスがあります。
三越やパルコも閉店し、暑さもあって街中もわりとひっそり?していましたが、ヨドバシカメラは賑わっており、ちょっと安心・・。
本日はここまで。