たびのきろく

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国立西洋美術館 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ展

前回、東京都美術館へ行った時には始まっていなかった「ル・コルビユジエ 絵画から建築へ ピュリスムの時代」展を観に、またまた上野へ。

西洋美術館はちょっと久しぶり。

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この展覧会、ジャポニスム展の時のように地下で開催されているのかと思いきや、本館というか、1階の入ってすぐの19世紀ホールから始まり、スロープで2階に進むという感じになっていました。

19世紀ホールの模型のみ撮影可。

ここは建築模型や書籍などが展示されていまして、模型といってもコルビュジエが作ったものではなく、日本の大学の建築学科◯◯研究室みたいなところが作ったものでした。

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↑これは展示室の吹き抜け。

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↑「ヴァワザン計画」というパリの都市計画。

建築っぽい展示はここまででして・・・この後はコルビュジエがパリでピュリスム(純粋主義)の運動をしていた時代の絵画や出版物の展示が主。

絵画に関してはキュビズムとも違い、ちょっと理解に苦しむ感じ。せっかく西洋美術館で開催するのだからもっと建築に焦点をあてればよいのにーー。

コルビュジエ自身が書いた図面のようなものは1、2点で、時々でてくる建築模型はやはり大学の研究室が作ったものでした。

ちなみにコルビュジエというのは本名ではなく、今回は若き「シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(本名)」としての作品が多かったです。

 

ちなみにコルビュジエは近代建築を成り立たせるために5つの要点をまとめています。 

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 ※イラストはイメージです。

1.ピロティ 2.屋上庭園 3.自由な間取り 4.横長の窓 5.自由な立面

となっていますが、現代においてはけっこう無理があるのかも・・・。

 

 

↓建築っぽい感じのカードだけ購入しました。

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↓これは西洋美術館自体のパンフレット。おそらく常時、ラックに入っていると思われ・・

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建築のことが知りたければ、今回の展示を観るよりも詳しく書いてあるなーーと思ったり。

 

コルビュジエ展の展示室を出まして・・

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モネの部屋でしばし鑑賞。作品によっては撮影可。

 

さらに奥へ進んだところで開催していた林忠正の展示も観ました。

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林忠正という人は明治時代の美術商で、松方幸次郎(西洋美術館のコレクションのもとをつくった人物)よりも前に美術館を建てようとしていたそうです。500点もの印象派のコレクションがあったらしいのですが、52歳で亡くなった後、遺族が売却してしまったとかで、バラバラになってしまいました。

また、日本の美術を紹介することもしていたとかで、北斎の絵が載っている本や、パリの美術商との手紙のやりとりが個人的には興味深かったです。

正直なところ、コルビュジエ展よりも面白かったというか・・もっと大規模な展示にしてくれればなーーと思った次第。

 

自分は観に行くつもりはないのですが・・

JR上野駅構内のチケット売場では、国立博物館の「顔真卿」展(24日まで)が「待ち時間50分」との表示が・・。会期末ということもあるのかもしれませんが、國立故宮博物院(台湾)から来ている作品に人気があるようです。両陛下も観にきたとか。

 

本日はここまで。